グループホーム悠久の現状

「グループホーム悠久」は、平成17年6月に開設しました。現在、男性5名、女性13名の計18名が入居されています。平均年齢84歳、平均介護度3.3、車いす使用者は7名です。家庭と同じような環境の中で介護スタッフと対等な立場で共同生活をされています。家族様より「最近とても元気になり、表情が明るくなった」というような声を聞くようになりました。

 

毎日の生活の様子はみんなで料理を作ったり、部屋の掃除をしたり、洗濯ものをたたんだりして過ごしています。買い物や散歩にも出かけ、活気のある生活をおくっています。なかでも大変喜んで頂いたのは、海遊館(水族館)へ行ったバス旅行です。車いすの方がバスの乗り降りができるのかとても心配でしたが、私たちスタッフが心配することもなく、日頃、思うように動かない足を一生懸命に動かし、無事に乗り降りできました。外の空気に触れ、バスの中から観る景色に感動し、また、水族館では目が回らないかと思うくらい、くるくる回る魚の群れや大きな魚に感動し、歓喜と感動の中で無事に一日を終えることができました。

 

入居者の生活支援をする中で日々思うことは、お年寄りはできることや可能性をたくさん持っておられるということです。その芽を伸ばしていくには、私たちがその可能性に気づき、そして信じてその人にあった場を用意してあげることだと思います。今後の私たちの課題は、入居者の主体性を引き出す関わりを多く持つことが大切だと思っています。

 

できること、できないこと、望むこと、望まないことを把握して、無理強いするのではなく、各人の個性や能力を見極め働きかけ、より豊かな生活ができるよう支援してまいります。グループホーム悠久は、まだまだこれからですが、元気で明るいスタッフばかりです。「心接介護」を合言葉に居心地のよい素晴らしいグループホームをつくってまいります。